定点における疾患別報告数(2020年)
定点報告されている4つの性感染症の傾向です。
性器クラミジア感染症の患者数が最も多いことがわかります。
(データ参照:国立感染症研究所感染症疫学センター 感染症発生動向調査事業年報)
![定点における報告数(2020年・男性)](/img/sti/11_teiten_2020M.png)
![定点における報告数(2020年・女性)](/img/sti/12_teiten_2020F.png)
定点あたり報告数(年次推移・2000~2020年)
性器クラミジア感染症・淋菌感染症は、男女ともに2002年あたりをピークに、その後は減少していました。しかしここ数年、わずかではあるものの増加傾向がみえています。
(データ参照:国立感染症研究所感染症疫学センター 感染症発生動向調査事業年報)
![定点あたり報告数(年次推移・男性)](/img/sti/21_teiten_M.png)
![定点あたり報告数(年次推移・女性)](/img/sti/22_teiten_F.png)
疾患別 定点あたり年齢階級別 報告数(2020年)
5歳きざみの年齢階級でみると、各疾患男女ともに20代にピークがみられ、性感染症は性的活動が活発な若い人たちを中心とした病気であることがわかります。
(データ参照:国立感染症研究所感染症疫学センター 感染症発生動向調査事業年報)
![性器クラミジア感染症(定点あたり年齢階級別・2020年)](/img/sti/31_CT_age_2020.png)
![性器ヘルペスウイルス感染症(定点あたり年齢階級別・2020年)](/img/sti/32_GH_age_2020.png)
![尖圭コンジローマ(定点あたり年齢階級別・2020年)](/img/sti/33_CD_age_2020.png)
![淋菌感染症(定点あたり年齢階級別・2020年)](/img/sti/34_NG_age_2020.png)
梅毒の動向(梅毒が増えています)
梅毒は非常に少なくなっていた性感染症ですが、2011年頃から再び増加しはじめ、ここ数年で急増しています。2021年は7,875件であり、2022年は10,000件を超えるのではないかと予測されています。
急増の原因はわかっていませんが、症状が多様で気づきにくいことが、早期発見・早期治療の妨げにもなっており、日常的にコンドーム等を使った予防を心がけることがとても大切です。
(データ参照:厚生労働省ホームページ 性感染症報告数)
![梅毒(全数報告、年次推移)](/img/sti/41_SP_2001-2021.png)
![厚生労働省 性感染症予防啓発ツール](/img/sti/43_SP_leaf.jpg)
梅毒は、コンドームの適切な使用により感染のリスクを減らすことができます。
また、検査・受診で、早期発見・早期治療が大切です。
5歳きざみの年齢階級でみると、女性は20~24歳にピークがみられますが、男性は幅広い年代で報告されていることがわかります。
(データ参照:国立感染症研究所感染症疫学センター 感染症発生動向調査事業年報)
![梅毒(全数報告、年齢階級別、2020年)](/img/sti/42_SP_age_2020.png)