性感染症定点での報告数 (2011年)
定点把握4性感染症の傾向をみると、性器クラミジア感染症が最も患者数が多く、淋菌感染症の2.5倍、性器ヘルペスウイルス感染症の3.1倍、尖圭コンジローマの4.9倍もあります。
(右図参照)

性感染症定点あたり報告数: 年次推移
定点あたり報告数の年次推移をみると、性器クラミジア感染症、淋菌感染症は男女ともに2002年までは増加傾向が見られ、その後は減少しています。
一方、性器ヘルペスと尖圭コンジローマは、おおむね横這いで推移しています。
2011年の定点あたり報告数は、
性器クラミジア感染症 26.56人/年
(男性 12.14人/年、女性 14.42人/年)
淋菌感染症 10.6人/年
(男性 8.35人/年、女性2.25人/年)
性器ヘルペス 8.52人/年
(男性 3.4人/年、女性 5.12人/年)
尖圭コンジローマ 5.4人/年
(男性 3.09人/年、女性 2.31人/年)
でした。 (右図参照)

性感染症定点あたり報告数: 年齢別分布
5歳きざみの年齢別でみると、男性では、性器クラミジア感染症と淋菌感染症では25~29歳、
尖圭コンジローマ25~39歳、性器ヘルペスは30~34歳にピークがみられます。
一方、女性では、性器ヘルペスが20~29歳、残りの3疾患すべてで20~24歳にピークがあります。
このように性感染症は性的活動が活発な若い人たちを中心とした病気であることが示されています。
(以下図参照)



