ご あ い さ つ |
性感染症罹患率の減少をめざして
財団法人 性の健康医学財団は、1999年に財団法人 日本性病予防協会を改称して新発足し、本年度で8年目を迎えています。
近年、性感染症が大きく様変わりし、梅毒が激減する一方、かつてペニシリン万能の淋菌感染症も耐性菌の増加が著しく、治療薬剤も限られており、HIV/エイズも着実に増加しています。特に問題なのが、若年層の間で性感染症が急増していることです。また、感染部位も性器以外(咽頭炎など)にも広がっています。これらの背景には、性に関する意識や性行動の変化があげられましょう。
当財団の主な活動が、性感染症予防の普及・啓発におかれていることは、いうまでもありません。この一つに、性の健康相談事業があり、財団内の健康相談室において専門医による個別相談・検診を通して、性感染症の早期発見・予防啓発を行っています。相談者の年齢では、男性に比べ女性では若い年齢層が来訪しており、相談室の情報取得手段としては、ホームページ(携帯サイトを含む)が圧倒的に多いのが特徴です。一方Eメールによる性の健康相談にも応じています。さらに、本年5月から新たに医師および助産師による性感染症電話相談も開始いたしました。
もう一つの財団の活動の柱が、6年前から毎年11月末の一週間、厚生労働省、文部科学省や日本医師会などの関係団体の後援により実施している「性の健康週間」です。当財団主催の市民公開講座や、これに関するポスター、リーフレットの作成、配布を行っています。
また、わが国の21世紀における母子保健の国民運動計画(2001〜2010年)である「健やか親子21」の主目標の一つにあげられている「10代の性感染症罹患率の減少」も、私たちの活動目標の一つとして位置づけられております。
以上、当財団の現況、活動を述べましたが、本年度も公益法人としての事業を継続してまいりますので、どうか今後とも一層のご支援、ご協力のほど,お願い申し上げます。
平成18年6月 財団法人 性の健康医学財団 理事長 松田 静治 |
皆さん、こんにちは!!
私は、財団法人“性の健康医学財団”理事長の阿曽佳郎でございます。ここでは、この財団のことについて、簡単にご説明させていただきます。
この財団は、今から約100年前、明治38年に日本花柳病予防協会として発足しています。花柳病というのは、現在、“性感染症”(クラミジア、淋病、梅毒、エイズなど)と言われているものと同じ病気です。その昔、娼妓(赤線区域の女性)が働いていた場所を花柳界といい、そこから病気が伝染することが多かったために、花柳病という名がつけられました。この協会では娼妓の健康診断などを行い、花柳病の予防に努めました。しかし、“性感染症”の予防は容易なことではなく、一国を滅亡させるほどに拡がったため、大正10年には、時の東京市長 後藤新平を総裁として、新たに財団法人日本性病予防協会として再発足しました。協会の努力により、娼妓の検診が促進され、“性感染症”はかなり鎮圧されました。さらに第二次大戦前に梅毒に対するサルバルサン、淋病に対するサルファ剤が出現し、第二次大戦後には、ペニシリン、ストレプトマイシンなどが産生されるようになり、一時的には“性感染症”は完全に制圧されたかに見えました。
しかし、戦後、赤線区域がなくなり、性の自由化が叫ばれ始め、“性感染症”は再び一国を滅亡に導くほどに蔓延しているのが現状です。特に最近では、エイズという治癒不可能な新たなHIVウイルスによる厳しい感染症も加わり、水面下で、皆様が想像されるより急速に進行しています。“性感染症”の恐ろしさは、性行為が人間には欠くべからざる行為であるにもかかわらず、それにまつわる“性感染症”は必ずしもはっきりした症状が出るとは限らないため、恐ろしくないものとして放置されることが多いからです。また放置すると、後で不妊症だけでなく、脳、肝臓など重要臓器の障害を起こす可能性があるからです。
私どもの財団では、この疎ましい“性感染症”を予防、阻止するため、相談室を開設とともに、e-mailによる相談を行っています。全国ネットワークで治療の助けもしています。また、“性の健康週間”、各種のセミナーを計画すること、各種のパンフレットを配布することなどをして、啓発に努めています。さらに性教育の普及の相談にも乗っています。詳細につきましては、後で紹介いたしますが、“性感染症”について、何かお困りになっている方は、是非一度当財団を訪れ(e-mailでも結構です)、気軽にご相談ください。お待ちしています。
平成16年6月 財団法人 性の健康医学財団 理事長 阿曽 佳郎 |
皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
ご承知のとおり性病予防法は、平成11年4月より施行されました感染症新法に吸収合併され廃止となりました。
そのような政府の 性感染症に対する新しい取り組みに対応して、当財団も1921年(大正10年)後藤新平・土肥慶蔵により創立されて以来、開いてきた由緒ある名称「財団法人 日本性病予防協会」を厚生大臣の認可を得て、平成11年3月から「財団法人 性の健康医学財団」に改称のうえ再出発をすることになり、新しい立場から活動を開始しようとしております。
来るべき21世紀は「脳」の時代といわれておりますが、「脳」がしっかりしたあと人生の質(QOL)をささえるものは「性」であると考えられております。その「性の健康」を障害するものから国民の皆様を守り、より豊かな稔ある性の健康を維持・促進するため、性に関する保健・医学の研究推進またその知識の啓蒙と普及に微力ながら尽くすよう期しているところでございます。
皆様から旧「財団法人 日本性病予防協会」に多くのご支援を賜りましたことを厚くお礼申し上げますとともに、新しく発足した「財団法人 性の健康医学財団」へも暖かいご支援とまたさらに変わらぬご指導ご鞭撻を頂けますよう心よりお願い申し上げます。
平成11年12月
財団法人 性の健康医学財団 会頭 熊本 悦明 |
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