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平成14年度の
「性の健康週間」について



1 名  称
平成14年度「性の健康週間」(11月25日から12月1日まで)

2 趣  旨
 21世紀においては、とくに私たちの生活の質(QOL)を向上させることが問われています。そのQOLに障害となる性感染症/エイズの増加傾向と低年齢化とが、今日、大きな社会問題になっています。ことに、感染しているとエイズに3倍も4倍もかかりやすくなるクラミジアをはじめ、無症状の性感染症が、若い人びとの間に拡がっています。また、10代女性の人工妊娠中絶の増加や、中高年の性の問題など、性をめぐる種々の課題が山積しています。 私たちの性の健康を正しく守り、幸せな人生を送るための啓発活動は、これまでも多くの人たちが長年にわたって取り組んできましたが、まだまだ、多くの人びとに十分な理解を得るまでにはいたっていません。性の健康を維持し、促進させていくことは、生きものとしての人間の本質を正しくとらえつつ、文化の問題として性を理解することです。
 本年4月から施行の文部科学省「中学校学習指導要領」の「解説」(保健)では、「エイズ及び性感染症の予防」の項が新しく加わり、具体的には、コンドームの使用が性感染症の予防に有効である、と明記されました。これまでは避妊用とのみ考えられていたのを全く変換する、きわめて重要な指導方針の確立といえます。これからの中学・高校などの性教育の現場に、新しい風が吹き始めるものと期待されます。
 このような状況のなかで、財団法人 性の健康医学財団は、健全な性の維持・増進の重要性を理解していただくために、厚生労働省・文部科学省および関係諸団体などの後援をえて、「性の健康週間」の設置を昨平成13年に初めて提唱し、実施いたしました。幸い多くのご賛同をえましたので、本年も、私たち一人ひとりが、「性の健康」の意義を認識し、性の健康を促進させるのに必要な知識を得ることができるよう、以下の事業を積極的に行います。
 また、この運動は、平成12年2月に告示された「性感染症に関する特定予防指針」(厚生省〔当時〕)の趣旨に沿うものと考えております。すなわち、この予防指針では、「性病予防法の廃止後も、総合的に予防のための施策を推進する必要がある性感染症について」は、官民連携、各種民間団体との連携など、その普及・啓発には、幅広い連携を図ることが重要である、とされ、また、「保健所の普及啓発の拠点としての機能強化を図るとともに、学校教育と社会教育との連携強化による普及啓発活動の充実を図ることが重要である」ともされています。
 当財団は、各自治体はじめ、保健・教育関係の官民諸団体に、この「性の健康週間」の意義を理解し、エイズを含む性感染症の予防啓発活動に取り組むよう、提案をつづけていく次第です。

 3.期 間:平成14年11月25日(月)〜12月1日(日)

 4.事 業
(1) 性の健康医学思想の普及啓発

 「性の健康週間」を中心にして、下記の事業を実施します。これは、当財団の前身である「財団法人日本性病予防協会」の活動を引き継ぎつつ、当財団の新たな社会的使命に基づいて行う事業活動の一つと位置づけています。加えて、今年は特に厚生労働省「健やか親子21」のプロジェクトのなかの主な目標のひとつである「10代の性感染症の罹患率を減少させること」の一環としても位置づけて、展開をつづけてまいります。

1-1 市民公開講座 
週間中の11月26日(火)14時〜17時「思春期における性」の公開セミナーを実施し ます(場所:浦安市文化会館小ホール、200名収容、一般市民対象、入場無料)(演者に熊本悦明、木原雅子氏ら)

1-2 「性の健康週間」のポスターなどを作成・配付
 「性の健康週間」のポスターを作成して、各関係機関団体等に配布いたします(1000部)。このほか、このポスターを、各自治体、関連団体などが自由に利活用できるよう、本財団のホームページ(HP)に載せます。

1-3 「性感染症――サーベイランス&ガイドライン」の作成配付
 日本自転車振興会の半額助成を得て、性感染症予防啓発のための専門家向き小冊子を、この週間に間に合うように発刊します(計2000部)。(配布先は、全国の保健所、大学医学部、都道府県医師会等を予定)

第1弾の「若い人たちの"性の健康"を守るために」は、近々在庫が切れるので、改定版を刊行計画中です。


1-4 「性の健康相談」室の継続
   当財団のホームページで、医師性の健康相談を開始しています。主としてEメールによ って、一般からの性の健康医学相談への回答を開始しています(担当:松田静治氏)。このほか、期間中は、期日を決めて電話での健康相談(仮称「性の健康相談110番」)の受付にも応答する計画です。

1-5 性の健康相談に関するリーフレット等の作成・配付
 上記1-4に関する宣伝用のリーフレットあるいはカード型のちらしなどを、日本自転車振興会の半額助成で作成、関係個所に配布いたします。(カードは、配布中。残部若干あり)

1-6 性の健康医学に関するホームページのコンテンツの充実
 性の健康情報に関する財団のHPは、多くの人びとからの要望に対応できるように、コンテンツ(内容)をより充実させます。若い人びと、特に中学・高校生向けに発信している携帯電話用のHPのサイトにも、1-4の相談室の成果を反映させます。

1-7 性の健康相談に関する講演依頼(出前講座)への対応
近年、増加している各地の保健所、学校教育団体・市民団体等からの性感染症予防に関する講演依頼に対応できるように、出張可能な研究者・医師・その他性教育関係者のリストを整備し、簡便な対応ができるように条件を整備します。

現在、この週間内の行事として、以下が内定しています。(一般公開ではありません)

11月25日(月)埼玉県和光市(担当:巴ひかる東京女子医大附属第二病院泌尿器科)
11月27日(水)神奈川県藤沢市(担当:松田静治氏)


2. 後援 厚生労働省*、文部科学省*、(社)日本医師会、(財)エイズ予防財団、(社)日本家族計画協会、(財)日本学校保健会、(財)日本性教育協会、日本性感染症学会(*印は、予定)

3. 協賛  日本コンドーム工業会
以上


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