財団トップページへ トップページ | 総合メニュー | 前のページ | 次のページ
ライン

正しいコンドームの使用

 ここまで“性感染症罹患”問題を中心にして“性 の影”の話を進めて来ました。しかし実際の性交渉 をもつ場合、ピルを服用している場合は別ですが、 服用していないとすればもう一つの大きな問題“望 まない妊娠”も加わる可能性があることも忘れては なりません。性感染症と妊娠という、2つの問題が同 時に起こることを考えながら、予防対策を実行しな ければならないのです。

 まず両者を予防するには“正しく” コンドームを使用することが肝要で す。“正しく”と書いたのは、殆どの 人が使用したと言っても、あまり効 果のない、間違った着け方でしか使 っていないからです。

@射精直前にだけ着けるのは意味がありません。
 このやり方では、〈避妊法〉として も完全ではないのです。意識しての 射精する前でも、少し精液が出てい ることが少なくありません。また、 性交渉の途中から着ければ良いと思 っていて、着けるのが射精に間に合わず、失敗する こともかなりあります。避妊のためにも、始めから しっかりとコンドームを着ける必要があります。
 一方、〈性感染症予防の方法〉としては、その性交 渉の途中から着けるなどということは、全く意味の ないやりかたなのです。感染予防には、いわ ゆるオラール・セックスによる口での接触を 含めた、すべての粘膜接触の、始めから最後 までつけていなければ、いつ病原菌がうつる かわからないのです。最近はオーラル・セッ クスで性感染症になる場合が、かなり多くな っています。感染予防の立場からいっても、 オーラル・セックスを含めて、始めからコン ドームを着ける必要があります。
condom2

A“破ける”ことのないように、正しい装着法を覚えることも大切。
 コンドームの破損率は数%とされており、 注意をしていないと危険ですので注意してく ださい。詳しいことはここでは長く なるので、添付された説明書を必ず 一度はきちんと読んでおいて、いつ も正しい方法を必ず実行してもらい たいと思います。ことに粘潤剤とし て油性のもの、たとえばベビーオイ ルやクリームなどは、ゴムを弱くし て破れやすくするのです。必ず水性 のジェリーを使用するようにしてく ださい。またコンドームがはずれる こともかなりありますので、それも 失敗のもとになります。
 コンドームを自分では正しく使っ ていると思っても、必ずしも完全でないことが多い わけです。そのため避妊に失敗することが多くあり、 コンドーム使用例の5〜10%は“望まない妊娠”を してしまうとされています。
abortion
 現在、20歳代を中心に、人工妊娠中絶手術は性の 自由化を反映して、増加傾向がみられます。割合は、 15〜19歳で女性1000人あたり7.9人、20〜24歳で 17.1人、25〜29歳で14.7人とかなり高率といえます。 いかにして“性の大きな影”であるこの望まない妊 娠を避けるようにするか、若い人達は真剣に考えね ばなりません。
 また、たびたび言うようですが、コンドームを正 しくつけない無防備の性交渉は、性感染症に感染す る可能性が高いのです。コンドームなしでの性交渉 は必ず避けなければなりません。
 ピルの認可に引き続き、“女性用コンドーム”が日 本でも認可され、既に発売されています。これまで、 男性に依存せざるを得なかったコンドーム使用が、 これによって、“女性自身の意志で使用できる”よう になり、避妊と性感染症予防に新しい意義のある選 択肢が増えたことも知っておいてください。
 そして、ぜひ、女性が自主的に女性用コンドーム を使って、自らの“性の健康”を守ることを確実に 実行してほしいものです。

トップページ 総合メニュー 性感染症メニュー 前項目 次項目

財団ロゴ (財)性の健康医学財団