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何事にも“光と影”があるように、性(セックス)にも光と影があります。
若い人々にとって、男と女のふれあいは、ロマンチックな光り輝いているものでしょう。しかし、そこには、よほど注意していないと、“望まない妊娠”とか“恐ろしい性感染症”の影がひそかに近づいて来て、皆さんの大切な性の健康をおびやかすことになるのです。
ことに近頃の性感染症は、注目されているエイズを始め、感染していてもはっきりした症状がないので、お互いに自分が感染しているのに気付かずに、無自覚のまま、相手にうつしてしまうことが少なくないのです。
しかも感染しているのを知らないまま、治療せずに放置していると、徐々に身体が蝕ばまれ、取返しのつかない“深刻な性の健康障害”に陥ってしまうのです。まさに“性のあるところ感染あり”と言われる程、今や普通の日常の性活動の中に、そのような性感染症が入り込んで来ています。よく言われるような、“遊んでいる人達のかかる感染症”ではなくなっており、性活動を持っている人なら誰がかかっていても不思議ではない程流行しているのです。
例えば、今一番ひろがっている性器クラミジア感染症などは、一般の女性でも、15〜19歳で4.3%(23人に1人)、20〜24歳で6.4%(16人に1人)が、殆ど無自覚のうちに感染しているとされています。そして全国で感染者が95万6千人にもなると推定されている程です。
“自分はそんな不潔な感染症は関係ない”などと安心してはいられないのが現状なのです。性感染症は一部の人のものというのは、もはや“偏見”と言わざるを得ない程にひろがっており、ひそかに若い人々の男と女の幸せな出会いを傷つけ始めているのです。
そのような性感染症を、無自覚のうちにうつし合わない為には、予防のため恥ずかしがらずに、堂々と“正しいコンドーム使用の話合い”をして、お互いの性の健康を守る習慣を身につけるようにしなければ、取返しのつかないことになります。
“コンドームを使うことは、今やエチケット”であり、また、新しい時代の若い人々のルールでもある訳です。
愛や信頼だけでは無症状の性感染症から身を守ることはまったく出来ないことを、お互いに理解しあい、正しい予防処置を覚えておいて、それを必ず実行しなければならないわけです。たいしたことではないのだと考えてはいけません。性感染症問題が自分の身近に迫ってきていることを認識していただきたいと、心から願っております。
自分の、また、パートナーの性の健康を守る新しいルールにより、若い人々の男と女の出会いが傷つかず、幸せなものになることを期待して止みません。
厚生省科学研究費補助金・エイズ対策研究事業(主任研究者:熊本 悦明)
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