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性感染症とは? 予防はできるのですか?

性感染症とは? ~あらゆる「性行為」で感染する病気です

性感染症とは 「性的接触によって感染する病気」 と定義され、STI(Sexually transmitted infection) とも言います。
性器クラミジア感染症や淋菌感染症、性器ヘルペスや尖圭コンジローマ、そしてHIV感染症(エイズ)などが、代表的な病気としてあげられます。

感染している人の精液、腟分泌液、血液、患部組織(ブツブツ、イボ、ただれなどの症状が出ている箇所)などに、性感染症の原因となる細菌やウイルスなどがふくまれており、それらが性行為のパートナーの性器、肛門、口などの粘膜や皮膚と接触することにより感染します。

よって、性感染症は腟性交(通常のセックス)だけでなく、口腔性交(オーラルセックス:フェラチオ・クンニリングス・リミング)や肛門性交(アナルセックス)など、あらゆる性的接触で感染します。

ご存じですか?オーラルセックス時も予防が大切!

性交渉の際にオーラルセックスを行うカップルは特に若い世代に多く、調査の結果では7割以上で行われており、その際にコンドームを使用するのは2割程度という調査報告があります。
また、性器に淋菌をもっている人の10~30%、クラミジアをもっている人の10~20%で、口腔内にもこれらの菌が認められると報告されています。
このため、オーラルセックスにより性感染症が拡がることが懸念されています。

【参考リンク】 厚生労働省
オーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A

性感染症とは?

性感染症は予防ができます

コンドームを使った予防

コンドームは精液、腟分泌液、血液、患部組織との接触を防ぐことができるので、避妊だけではなく性感染症の予防にも効果的です。普段から、コンドームをつけることを心がけましょう。オーラルセックスの際にも有効です。
ただし、行為の最初から最後まで、正しく使うことも大切です。

特定のパートナーとのセックス

感染していない者同士では感染の可能性はありません。
自分も相手も過去に感染の危険性がなく、セックスパートナーがお互いのみであることが条件になります。

性感染症は予防ができます

性感染症かも? と思った時の対処はどうしたらいいですか?

「もしかしたら性感染症かもしれない・・・」 と不安になっても、皆さんには、病院や保健所は近づきやすい場所ではないかもしれません。しかし、早期発見・早期治療を行うことで、症状が重くなるのを防ぎ、パートナーへの感染も防ぐことができます。 以下では、どのように対処すべきか、具体的にご案内いたします。

病院・クリニックへ行く

明らかに何らかの症状が出ている場合は、病院・クリニックを受診しましょう。
自分だけでなく、パートナーの受診も大切です。

受診時期は、症状が現れているときが最もよい時期です。陰部や腟内は洗浄せず、そのまま受診することが検査をスムーズにし、診断の確定に役立ちます。
感染の可能性のあった性行動、受診理由、症状、現在困っていることなどをメモしておくと、医師の診断の際に手際よく答えたり質問したりすることができますので、おすすめです。

ダウンロードしていただき、
印刷してご利用ください(PDF形式)

受診科について

受診の際は保険証を忘れずに。
ただし、保険診療ができない施設もあるため、事前の確認が必要です。

男性 尿道から膿状の分泌物が出る、排尿時の痛み・違和感、陰嚢が腫れる、陰茎にぶつぶつや水泡ができる、びらんができた 等

泌尿器科、
皮膚科、
性病科 を受診する

女性 おりものが増えた、外陰部のかゆみ・ひりひり感・違和感水泡・びらん・いぼ状のできもの、頻尿・残尿感・排尿時の痛み 等

婦人科 を受診する

病院・クリニックへ行く

保健所へ行く

HIV/エイズをはじめ、性感染症に関する相談が希望の場合、保健所などの電話相談を利用することができます。全国の保健所で、エイズ検査は無料・匿名で受けられますが、クラミジア・梅毒・淋菌感染症など他の性感染症については、受けられるところと受けられないところがあります。

保健所によって、検査日時・検査項目・検査方法が違います。
予約が必要な施設も多いため、必ず事前の確認・問い合わせが必要です。

検査の結果、陽性(感染していること)がわかった人は、結果を告知した医師やカウンセラーに相談ができます。保健所では治療ができません。病院・クリニックの紹介をしてもらえますので、必ず受診してください。

日本全国の保健所(検査・相談ができる施設)の情報

HIV検査相談マップ

保健所へ行く

各種性感染症や、性の健康について、もう少し詳しく知りたい方は

Eメール 性の健康相談

地域住民の方向けに、性の健康に関する普及啓発の一環として行っている相談事業です

性感染症の心得や、人に言えない悩み、相談事について、専門家による適切なアドバイスをして、少しでも性の健康に理解と認識を得られるよう、Eメールによる 「性の健康相談」 を実施しています。

本相談は、治療や薬投与の用法等を解説するものや、医療機関のご紹介ではなく、あくまで相談アドバイスですので、その点はあらかじめご理解下さい。

Eメール 性の健康相談

当財団が提供する情報コンテンツ

性感染症とは ~予防啓発に役立つ情報

性感染症とは ~予防啓発に役立つ情報

性感染症とは、「性的接触によって感染する病気」 と定義されます。 普通の性器の接触による性交だけではなくオーラルセックスやアナルセックスなど性的な接触で感染するすべてが含まれます。したがって特殊な状況での感染もありますが、通常の人としての営みの中で誰もが感染する病気であり、誰にでも生じる健康問題であるといえます。

以下コンテンツでは、代表的な性感染症について体系的に理解し、平成24年(2012年)1月の 「性感染症に関する特定感染症予防指針」 改正のポイントとされる、口腔を介した性的接触による咽頭感染に関する情報の提供等も含めています。
ぜひ日常業務の中で、地域住民の方々に対する性感染症の予防啓発にお役立ていただければ嬉しく思います。

性の健康について

性の健康について

「性の健康」とは、単に疾病がない状態を意味するに留まりません。性の喜びや満足は幸福にとって不可欠な要素です。

性の健康世界学会(World Association for Sexual Health :WAS)で採択された 「性の健康と性の権利宣言」 を紹介し、これらを踏まえながら、各機関の専門職の方々におさえていただきたい、具体的な支援のポイントをお伝えいたします。

性感染症とは
~予防啓発に役立つ情報 (もくじ)

1. 性感染症とは
● 感染症法の中で規定されているもの
● 特定予防指針で示されているもの
● 学会ガイドラインであげているもの

2. 主な性感染症一覧
● 梅毒
● 淋菌感染症
● 性器クラミジア感染症
● 性器ヘルペス
● 尖圭コンジローマ
● 腟トリコモナス症
● ケジラミ症
● 性器カンジダ症
● B型肝炎
● C型肝炎
● 後天性免疫不全症候群(エイズ)

3. 性感染症の現状
● 性感染症定点での報告数(2011年)
● 定点あたり報告数の年次推移(男性)
● 定点あたり報告数の年次推移(女性)

4. 性感染症の検査・治療
● 保健所に行く
● 病院・クリニックに行く
● 検査と診察の実際

5. 若者の性行動の実態と避妊
● 若者の性行動の実態
● 高校生の妊娠と避妊
● 避妊法